LINE ID連携なしでお友だちをEC会員と非会員に分ける方法

【Tips】LINE ID連携なしでお友だちをEC会員と非会員に分ける方法

     
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こんにちは!nuuunの関口です。

LINEのID連携を使うと自社ECの顧客データとLINEを突合するためのユーザーIDが付与されるのでさまざまなセグメント(購買履歴やユーザー情報、会員、非会員、ポイント保有数など)でメッセージ配信を行うことができますがID連携をするためにはツールの導入を検討する必要があります。

弊社でご支援させていただいている企業様の中で、ツール導入におけるコストをできるだけ抑えたいというご要望があり社内でどうにかID連携と同様のセグメント配信ができないか模索していました。

ID連携の精度には劣りますがLINE ID連携なしで現在運用しているLINE公式アカウントのお友だちをECサイトの会員と非会員に分ける方法について本記事で紹介します。

LINE ID連携を使わずにお友だちをEC会員と非会員に分割する方法

LINE公式アカウントだけでお友だちをEC会員と非会員に分けるためには以下の5つのSTEPを行うことで、自社ECの顧客データの電話番号を使ってセグメントすることができます。

STEP1 自社ECの顧客データで会員リスト、非会員リストの電話番号一覧をそれぞれダウンロードする。

自社ECでは、購入者、会員登録者、定期購入者、メルマガ購読者など様々な条件でユーザーリストをダウンロードすることができると思います。ダウンロードのフォーマットは使用しているカートシステムに依存しますが、顧客データをダウンロードし、以下のような形で1列目に電話番号一覧が記載されたcsvリストを準備します。

LINEビジネスマネージャーに電話番号をアップ

STEP2 作成したユーザーリストのcsvファイルをLINEビジネスマネージャーにアップする

LINEビジネスマネージャーにアクセスして、STEP1で作成した会員のお客様の電話番号、非会員のお客様の電話番号をそれぞれアップします。

・LINEビジネスマネージャーにアクセスして「サイドバーのメニュー>データ>オーディエンス」を選択し、オーディエンスを作成ボタンより「電話番号アップロード」を選択する。

LINEビジネスマネージャーの使い方その1

・リスト名に名前をつけて「ハッシュ化していないデータ」を選択してSTEP1で作成したcsvファイルをアップする。

LINEビジネスマネージャーの使い方その2

・作成をクリック

STEP3 LINE公式アカウントでセグメント配信を行う

STEP2で作成したユーザーリストはLINE公式アカウントのセグメント条件で選択できるようになります。したがってLINE公式アカウントのメッセージ作成より配信先を「絞り込み」で指定し以下設定をすることで会員、非会員のセグメントリストを作成することができます。

■既存のEC会員だけにメッセージを送りたい場合

・絞り込みで「オーディエンス・過去の配信 > ビジネスマネージャー」で会員リストを選択し「含む」を選択

■自社ECの顧客リストに含まれている非会員だけにメッセージを送りたい場合

・絞り込みで「オーディエンス・過去の配信 > ビジネスマネージャー」で非会員リストを選択し「含む」を選択

■非会員のお友だち全員にメッセージを送りたい場合

・絞り込みで「オーディエンス・過去の配信 > ビジネスマネージャー」で会員リストを選択し「除外」を選択

応用編:ビジネスマネージャーの電話番号アップロードを使ってできるLINE施策例

自社ECのCRM施策の中でもポピュラーな会員/非会員でのセグメント配信についてご紹介しましたが、ビジネスマネージャーの電話番号アップロードを使うことで様々なセグメント配信を利用することができます。ECにおいて成果が出た施策例をいくつかご紹介します。

セグメント例作成方法
初回購入者のみにクロスセル、定期購入オファーのメッセージ配信自社ECの顧客データから購入回数1回のお客様のデータをダウンロードし、ビジネスマネージャーへアップする。
お誕生日月のユーザーにバースデークーポンメッセージ配信自社ECの顧客データからお誕生日が該当月のお客様のデータをダウンロードし、ビジネスマネージャーへアップする。
定期解約者への特別オファーによる掘り起こしメッセージ配信自社ECの顧客データから定期解約済のお客様のデータをダウンロードし、ビジネスマネージャーへアップする。
ポイント有効期限が1ヶ月以内のユーザーへのポイント利用促進メッセージ配信自社ECの顧客データからポイント有効期限1ヶ月以内のお客様のデータをダウンロードし、ビジネスマネージャーへアップする。
ゴールド会員以上のロイヤルカスタマーへのシークレット特典配信自社ECの顧客データから会員ランクゴールド以上のお客様のデータをダウンロードし、ビジネスマネージャーへアップする。

まとめ

LINE公式アカウントでできるセグメント配信は施策に応じて様々です。LINE ID連携やMAツールなどを用いて高度な配信設定を行なっている企業様も増えてきていますが、事業規模や予算によってなかなかツールを導入することが難しいこともあります。

ツールを入れられない=一斉配信やインプレッションターゲティング、クリックターゲティングしかできないという考えではなく、ビジネスマネージャーを使うことで自社の顧客の状況にあったセグメント配信を実現することができます。

広告のCPAが高騰の一途を辿る中で自社の顧客のLTVを上げる、より快適な購買体験を提供するためにビジネスマネージャーを使った電話番号アップロードによるセグメント配信をぜひ試作に取り入れてみてください!

この記事を書いた人

nuuun0182
大学卒業後、大手ECカート会社でカテゴリ問わず累計300社のメーカーのEC事業の新規立ち上げ、EC事業構築、既存事業の収益改善を支援。広告運用改善からクリエイティブディレクション、リピート醸成までを一貫して支援することで担当クライアントにおけるEC事業成長に貢献。2020年に、集客・転換・リピートを横断したコンサルティングポリシーを軸に株式会社nuuunを設立。引き出しに多さを活かし、主にクライアントの事業戦略及び戦術立案を得意とする。

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